なみ、だ

2007年11月11日
部屋の中からいつも窓の外を見ています。

隣の部屋の楽しげな笑い声を聞きながら、

音楽もなく、

自分の吐息を聞きながら、

森と、緯度の高さゆえか透明な空と、

鳥、たちを見ています。

結局どこまでいったって、

こんなに遠くまで来たって、

じぶん と せかい の境界線にひとり立ったまま

どちらにも踏み入ることをせず、

ぽつん。としているのです。

日本に、わたしの街に、

帰りたい、とは到底思わないのだけれど、

ここにいたいわけでもなく、

ぶらり ぶらり。

 
ときどき 彼 と電話をします。

笑っているつもりなのに ときどき涙が出て

でも精度の低いカメラのせいで 涙は画面に映らなくて

ああ、こんなもんか、

こんなもんか、わたしの涙の重さなんて、と

おもうのです。

「わたし、ずっとあなたみたいになりたかったんです」

2年前の冬、わたしは彼にそう言った。

わたしはたぶんいまも、そう思ってる。

きみになりたい。
 

くやしくて くやしくてくやしくて、

涙ばっかりでる。

なみだ、ばっかり。

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